2015年8月1日土曜日

100年後も生き残る企業から見える自動車業界の未来とは?

20代以上の男女に聞いたところ「トヨタ自動車」(42.0%)と答えた人が最も多いことが、リンクモンスターの調査で分かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00000055-zdn_mkt-bus_all
リンクモンスターというマーケティング会社が「100年後も生き残ると思う企業は?」という調査をしたらしい。それによると全体の42%が「トヨタ自動車」と答えたらしい。次いで「ホンダ自動車(20.4%)」がランクイン。日産自動車も14.9%で6位。

さすが自動車メーカーさんは日本の基幹産業といった感じですが、その他の自動車に関連する業界では明暗が分かれる面白い現象が。


タイヤメーカーはランクインするものの…

まず自動車に欠かせない部品といえば、タイヤ。そこでランキングを見てみるとブリヂストンが11.5%で13位。「中国韓国製の激安タイヤは安全か?」という記事を先日書きましたが、さすが日本が誇る世界トップのタイヤメーカー。少なくとも、自動車タイヤは100年後も存在する業態であることに違いなさそう。

ただ最近、出光興産が昭和シェル石油を買収統合することが話題となった石油元売りは、残念ながらランクインはせず。同じく自動車が走る上では欠かせないのがガソリン。むしろタイヤ以上に必要な存在。何故?

ここから読み取れるのは、自動車業界を取り巻く未来。やはりプリウスといったハイブリッド車を軸にエコカーが台頭。軽自動車もハイブリッド車を越えるものも増えた。どんどんガソリン消費量が減ってる。ましてや今後はPHEVや電気自動車、水素で走る燃料電池自動車が普及させようという気運もある。

つまりガソリンを販売する石油元売りを取り巻く状況は厳しい。だからこそ前述の大きな再編だって行われたんでしょうが、さすがに一般ドライバーでも「さすがに100年後も自動車はガソリンで走ってないだろう」と漠然と想像できる。それがランキングにも如実に反映?

一方、自動車タイヤは今後も使われ続けるはず。何故なら、映画や漫画のように「自動車が空を飛ぶ」という発想は現実的ではない。1トン以上もの重量がある物体を浮かそうと思えば、それだけで燃費をどれだけ食うのかという話。

自動車メーカー以外にはJRなどがランクインしてることからも分かりますが、やはり移動手段は100年後も必要。だから自動車業界自体も安泰と言えますが、その自動車を動かすエネルギーについては安泰とは言えなさそう。

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