2014年2月26日水曜日

ホンダ・インサイトついに生産終了!カタログ燃費競争の終焉?

ホンダは同社初のハイブリッド車(HV)である「インサイト」の生産を3月末までに打ち切る方針を固めた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD250XV_V20C14A2TJ1000/?dg=1
ホンダのインサイト(INSIGHT)が生産を来月末に終了するらしい。インサイトと言えば、ホンダで初めてハイブリッドエンジンが搭載されたモデル。一時期は爆発的に売れた覚えがあるが、いつの間にかランキングで一切見かけなくなって久しい。



世界販売台数が1万6000台ぽっち

それもそのはず2012年に至っては、世界販売台数でたった16,000台。日本国内の新車販売台数ではない。つまり世界で毎月1000台ちょっとしか売れてない。国際的にあまりハイブリッドの需要がないので、日本国内で売れてないのがやはり致命的なんでしょう。

インサイト(INSIGHT)が爆発的に売れたのは、2009年頃。その年の4月には新車販売台数ランキングでは1位を輝いたらしい。一時期はプリウスや自社のフィットすら追い抜いた。

ただ翌年の新車販売台数を見ると、38,080台。前年比ではマイナス60%。「一体何があったんすか!?」と思わず問い詰めたくなるぐらいの急落ぶり。日産・マーチ(49,193)やスズキ・スイフト(44,589)にすら負けてる始末。既に4年以上前から凋落は始まっていたのだ。

最近では月販目標台数も500台ぽっちだった模様で、もはやインサイトは終わるべくして終わった印象。本当にテツandトモ級の一発屋芸人と言い換えてもいい。

カタログ燃費の終焉?

記事では、アクアやプリウスなどライバルメーカー…もっと言えば自社のフィットなど、他のハイブリッド車の性能向上に付いていけなかったのが要因と分析してた。

ライバル車種はリッター30キロ台半ばを軽く超えてる中、インサイト(INSIGHT)に至ってはリッター27キロちょっと。ほぼスイフトのデュアルジェットエンジンの水準と変わらない。

だから「さもありなん」と頷いてしまいがちだが、ただ前述通り、インサイトの販売台数の推移を読み取ると、2010年代から急速に下降気味。既にカタログ燃費で大きく劣る車種に販売台数で負けていた現実を見ると、そういう指摘・分析が適切かは個人的にやや微妙な印象。

結局「カタログ燃費を追求しただけのモデル」だったから、インサイトは消費者に飽きられたんではないかと予想。だからインサイトの生産終了というニュースは、ある意味『カタログ燃費追及』の時代が終わりを告げたのではないかと思う。他のメーカーも含めて、そこに注力するのはいい加減止めた方がいいんだろう。

リコールのお詫びコマーシャル

そういえばホンダの燃費関連で思い出すのが、アメリカでの訴訟。ホンダのハイブリッド車はカタログ燃費と実燃費に乖離がありすぎるから、一部の消費者からウワーッと訴えられた。一応和解はしたようですが、結局「カタログ燃費競争」はこういう事態だって発生しかねない。

そのフィットハイブリッドは、リコールのためまだまだ絶賛出荷停止中。明日か明後日にようやく出荷が再開するものの、ただ未だにお詫びのコマーシャルなどが放送されてない。その代わりにNシリーズのコマーシャルはやたら見かけるが、さすがにどうなの?

しょうもない石油ヒーターですら回収するためのお詫びコマーシャルをジャンジャカ流してる時代、世界に誇るHONDAのブランドイメージがまた下がったのは否めないと思う。

【スポンサーリンク】